竜ヶ崎・自然農の会(2015.11.25)
キャベツやブロッコリー、白菜などがいよいよ大きくなってきました。
キャベツは結構虫に食べられていますが、
玉になる時にはそれを上回る勢いで新しい葉が内側から出てくるので大丈夫。
ちなみにキャベツを食べる代表的な虫に、アオムシとヨトウムシがいます。
これは自然農法センターで聞いた話なのですが、
アオムシは外側の葉5枚分くらいしか食べないんだそうです。
だから放っておいても大丈夫なんですね。
でもヨトウムシはだいぶ芯に近いところまで食べてしまう。
だから出来れば付いて欲しくないんです。
ところが面白いことに、ヨトウムシの成虫であるヨトウガは
アオムシの食べた穴があるキャベツには卵をあまり産まないんだそうです。
そもそも彼らが成虫になるには途轍もない量の葉っぱを食べる必要があるんですね。
だから既に開拓された土地よりは未開の地を求めるわけです。
逆に言えば、食害がごくごく初期の段階でアオムシを見つけて半狂乱になり、
捕殺したり薬を撒いたりして全滅させてしまうと…
あとでもっと怖いヨトウガが、
「お、誰にも食べられてないじゃーん」
って感じで意気揚々とやってきて、キャベツが全滅するなんてことになるらしいのです。
そう考えると、アオムシにはむしろ食べさせておいた方が良いんだそうです。
こんな風に僕らはよく
「問題でないことを問題だと思い込んだせいで、結果としてもっと厄介な問題を招いてしまう」
なんてことをやってしまっていないでしょうか?