竜ヶ崎・自然農の会(2018.11.13)

『あなたはその“趣味”においては、死ぬまで一番の若手』

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11/13(火)は竜ヶ崎・自然農の会。
もはや本収穫と言っても差し支えない葉物たちの間引き採りと、
タマネギの苗植え、井戸ポンプの防寒対策などを行いました。

タマネギは今くらいの時期に植えて、収穫は来年の6月くらい。
結構たくさん料理に使うイメージがある割には、育てられるのは1年に1回です。

そう考えると今の世の中を維持していくためには大規模な栽培がどうしても必要になるんでしょうね。

こういう事を言うと、
「それは今の社会のシステムが間違っているんだ」
という人もいます。

皆が自然農あるいは自然栽培などを行なって食料を自給すべきなのであって、
大量生産、大量消費の文化は無くしていくべきなんだ、
そのための手段である農薬や化学肥料、食品添加物なども同様だ、的なね。

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でも僕はね、講師をやっている身でありながら、
「皆が自然農をやればいい」なんてカケラも思わないんですよ。

僕は国産・外国産問わず食材を提供してくれる生産者や加工業者、流通業者、
スーパーやコンビニ、ファストフード店に至るまで、ありがたいとしか思えないんです。
本当に便利で助かっているから。

それでいて先に述べたような思想を持っている人もありがたいと思っているんです。
そういう人達のおかげで世の中が良くなっていくことも多いから。

でも自分はその運動に参加したいかと問われれば「No」なんです。

理由は“趣味じゃないから”。

正しいとか、間違っているとかの話ではなく、“趣味”の話。

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…うん、分かりますよ?
今「けしからん」とか「社会の一員としての自覚が足りない」とか思ったでしょう?(笑)

でも仕方ないじゃないですか。

これが僕の“趣味”なんですから。
僕という“趣味”なんですから。

それに、言ってしまえば社会常識を重んじるのも、
その人の“趣味”でしょう?

僕があなたに
「“青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない”を観ない奴は人間じゃない」
と熱弁を振るったところで、あなたの趣味じゃなければ
フーン・・(゜σ ゜) ホジホジって感じでしょ?
(ひでえ例えだなしかし)

そうあるものはそうあろうとするのです。
他人が変えようと思って変えられるものじゃないんです。

皆、自分で選んでいるんです。その“趣味”を。
その立場を。境遇を。気持ちを。

そして色んな“趣味”の人が生かし合って、
それで世の中、完璧だと思うんです。

なぜか?

自然農の畑がそうだからです。

色んな“趣味”を持った命たちが生かし合って生きているのを
いつも目の当たりにしているから。

あ、忘れがちなんですけど、
“生かし合い”は同時に“殺し合い”でもありますからね。
僕らも含めて、生き物は皆食べたり食べられたりしてますんで。

鳥が空を飛ぶように、魚が水を往くように
僕らは頭を使い、社会や文明を発展させてきました。

それに伴い、“食べたり食べられたり”の定義も拡がったことでしょう。

でも、根本のところでは他の命たちと何ら変わらない、
同じメカニズムのもとで生き、子孫を残し、死んでいきます。

違うのはそれぞれの“趣味”だけです。

僕たち1人1人に出来ることは、究極のところ
自分という“趣味”を目一杯堪能することくらいだと思うんです。

それすなわち“自分の命を生ききる”ってことです。

ですからどうか自分という一番の“趣味”を否定しないで欲しいと思います。
一生付き合っていくんだから。

残りの人生の中で、いつだってその“趣味”においては一番の若手なんだから。
変に格好つけずに、お利口さんにならずに、
うまくいかないように思えることも楽しまなくっちゃ損ですよね。