「思考は現実化する」では不完全!?正確には「〇〇は現実化する」!

 

「思考は現実化する」って言葉、聞いたことありませんか?

かの有名なナポレオン・ヒル氏の著作のタイトルにもなっていますし、
引き寄せの法則を紹介したロンダ・バーン氏の『ザ・シークレット』でも
再三に渡って登場するフレーズです。

 

初めて聞いたという方のために説明しておきますと、

思考→行動→結果

の順で僕たちの現実が変わる、ということで
「だから行動の前に思考が大事なんだ」という話ですね。

(スピリチュアル的にはエネルギーや波長によるメカニズムがあるのですが…
とりあえず今回はざっくりと人間行動学的に説明させて頂きます)

 

ただし、この概念は多くの方が誤解していらっしゃるのでは?と思います。

たとえばベンツやフェラーリを強くイメージすることでそれが手に入るとか、
パートナーがいるつもりで食器類を2組ずつ用意したら素敵な人と巡り会えるとか、
健康な自分になりきって生活したらガンが消えるとか、

そんな“おまじない”のようなイメージを持っていませんか?

 

はじめに言っておくと、これらはある面においては真実なのです。

ただし、前回の
“Do”や“Have”よりも大事な“Be”の話

という記事をお読み頂いた方は何となくお分かりかと思いますが、
思考(考えること)ってDoなんですよ。Beじゃなく。

 

僕たちの現実は

Be→Do→Have

の順番で具現化しますから、
同じBeのままで、思考というDoだけを変えようとしても、
相も変わらぬBeを反映したような結果になります。

ですから、“ある面においては真実”と述べたのは、
ベンツでもフェラーリでもパートナーでも健康でも、
“腹の底からそういう思考の人”であれば引き寄せられるということです。

 

ではその“腹の底”とはどこか、
すなわち思考はどこから生まれるのか?

 

ここで、
ネガティブな感情は〇〇すると消える!今ここで穏やかな心を取り戻す3つのポイント

という記事をお読み頂いた方はピン!と来たのではないでしょうか?

 

 

そう、感情なんです。

 

 

では、さらにその感情とはどこから生まれるのか?

これが今回のテーマになります。

 

 

前回以上に抽象的なお話になると思いますが、この部分を理解して頂けると

「願ったのと逆の結果を引き寄せちゃうんだけど、何で?」

というような疑問の解消に繋がるのではないかと思いますので、
最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 


△思考は現実化する ◎観念は現実化する


では早速、答えを言いましょう。

 

感情を生み出すもの、それは自分の中にある観念です。

ここで言う観念とは“自分が本当に信じていること”です。

 

※基本的にこのサイトでは

  • 思考(thinking):考えること、“顕在意識”的
  • 観念(idea):信じていること、“潜在意識”的

として使い分けています。

 

その観念物事に対する自分の反応(感情)を決めています。

つまり冒頭のプロセスを補完すると

観念→感情→思考→行動→結果

ということになりますね。

 

前回も触れましたが、「幸せになりたい!」と願う根底に
「自分は不幸だ」という観念があれば、
感情、思考、行動、結果のすべてはそれに沿ったものになるでしょう。

 

言動物質的な結果観念の“影”に過ぎません。

それは翼の生えた鳥に見えるかもしれませんが、
鳥を模した誰かの手かもしれません。

 

ですからたとえ成功者の影をインプットしても、
その影から元の形を想像しているのが、依然として変わらない観念を抱いた自分であれば、
結局その観念を反映した結果となる、というわけです。

これが、インプットだけでは人生が変わらないと言われる理由です。

 


僕たちの多くは色眼鏡の重ねがけをしている


観念はさながら眼鏡のようなものです。

僕たちは観念という眼鏡を通して、世界を認識しています。

 

ところで、時に観念は偏った形で僕たちに存在しています。

それは大概、
“〜であるべき”
“〜でなければならない”
という言葉で表されます。

 

“偏った観念”という色眼鏡によって、僕たちはこの世界を偏った形で認識してしまいます。

 

さっきの「自分は不幸だ」という観念など、まさにその典型でしょう。

この世界への偏った認識が、レンズ越しの虚像のように僕たちの在り方(Be)を歪めています。
(しかも僕たちの多くは情報化によって色眼鏡の重ねがけをしています)

 

では自分が偏った観念という色眼鏡をかけている場合、
そのことに気付き、さらにそれを外す術はあるのでしょうか?

 


色眼鏡に気付けば、もはや囚われない


バシャールは本田健さんとの対談の中で、

観念の発見は変化のプロセスの始まりではなく、終わりである

と仰っています。

(参考文献:未来は、えらべる! (VOICE新書)

 

つまり、偏った観念への気付きこそが、その色眼鏡を外す術だということですね。

 

それがレンズ越しの虚像であることに気付いた時、
もはや僕たちはそれを実像だとは認識できません。

種の割れた手品で驚くことは出来ませんよね?
それと同じことです。

 

これが、いわゆるブレイクスルーというやつですね。

 

そしてその時、僕たちのBe本来の姿へとバランスを取り戻していきます。

より正確に言うのならば、これは別のBeに変わったわけではないのです。
ちゃんと色眼鏡のない状態で世界を認識できるようになっただけなのです。
レンズが外れたことで虚像を結ばなくなっただけなのです。

 

観念が変われば、同じ物事に対面したときの感情が変わります。
感情が変われば思考が変わり、思考が変われば行動が変わり、
行動が変われば結果が変わるのですね。

 

Be→Do→Haveのプロセスと対応させるなら、
「観念→感情」までがBe、
「思考→行動」までがDo、
「結果」はHave

といったところでしょうか。
(一概には言い切れない部分もありますが)

 

Beが本来の在り方を取り戻した時、
DoやHaveも本来の在り方を取り戻す、

ね、前回のお話と見事に一致するでしょう?

 


感情、それは本来の自分を知るためのセンサー


では、自らの中の観念が本来のBeに沿っているのか、
それとも偏っているのかを知るには何を基準にすればよいのでしょうか?

 

ここで役に立つのが
観念→感情→思考→行動→結果

というプロセスにおいて、観念の次にある感情なのです。

 

僕たちが中心(本来の自分)にいるとき、
安心、根拠のない自信、穏やかな幸せ、静かなワクワク
といった感情を抱きます。

かたや中心(本来の自分)からズレた観念を持っている時には、
・ネガティブな感情(怒り、恐れ、不安、鬱)
・ポジティブな感情(傲慢、怠慢、躁)
など、それを知らせるような感情を抱きます。

 

たびたび申し上げているように、感情とはセンサーです。
自分の中にある観念を知るためのセンサーなのです。

 

車の速度計などと同じです。

だからネガティブな感情を抱いた時などに、
「こんな風に思っちゃダメだ!」とそれを見ないようにしたり、
ひどい場合は針を手で0に戻してしまったりしがちですが、
そうではなくセンサーから今の状態を知り、Beを調整すればいいだけなのですね。

(関連記事:人生とドライブは似ている!?【その1】【その2】

 

そして感情によって「自らの中にある観念が偏っている」と気付いたら、
あとはその観念の正体を暴くだけです。

 


自分の中にある観念を発見する2つの方法


観念を認識するためには、その“観念の外側”にいる必要があります。

いわゆる“客観視する”というやつですね。

 

ひょんなことから辿り着くこともありますが…

意図的にそこに近付く(※)なら僕の知る限りで有効なのは、

①瞑想
②アウトプット

です。

 

※ここで「行動ベースで観念が変わるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、
ここで大切なのは“どこに焦点を当てているか”です。

行動に焦点を当てて行動をしているのか
観念に焦点を当てて行動をしているのか

これらは似たような行動でも全く違う結果へと繋がります。

考えようによっては後者の行動が生まれている時点で
既に観念は変わり始めている、とも言えます。

「鶏が先か、卵が先か」みたいな話ですが、
僕の体感としてはそれらは光の速さで同時多発的に起こります。

 

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観念の発見方法①:瞑想
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瞑想などによって、自らを客観的に“見る”ことは、
自らの中の観念を発見する大きな助けとなるでしょう。

大切なのは
そこに因果や目的、生産性を持ち込まないこと。

 

ただ、やる。
ただ、観る。

 

瞑想についてはこちらの記事も併せてご覧下さい。
ノイズのない自分を生きる!“今、ここ”の意識が身に付く〇〇の習慣

 

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観念の
発見方法②:アウトプット
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もうひとつのアプローチとしてはひたすらアウトプットをすること。
しかも自分の内側に関する質問に答え続けることはとても有効です。

 

夢でも悩みでも、紙に書き出してみる、
あるいは人に話してみたりすると、
自らの中にある“観念”に気が付くことがあります。

そういう意味では、
自分より高い次元からこの世界を見ているメンターの存在
はとても有効です。

 

また、アウトプットのきっかけとして、
“質問に答える”という形式もオススメです。

 

人生の質は自らに投げかける質問の質で決まります。

 

これ、大事なのでもう一回。

人生の質は自らに投げかける質問の質で決まります。

 

僕個人の意見としてはこの手の質問でしたらディマティーニメソッドが最高です。

 

ご興味がおありの方はDr.ディマティーニの
“ブレイクスルーエクスペリエンス”
というセミナーをGoogle検索してみると良いでしょう。

 

今すぐ手に入る書籍で、
自分の内側に関する質の高い質問が豊富なものでしたら
他の記事でも何度か紹介させて頂いているこちらの書籍がおすすめ。

Dr.ディマティーニの最高の自分が見つかる授業

 


まとめ


ということで今回は、

  • 僕たちの現実が具現化するプロセス観念→感情→思考→行動→結果)
  • そのスタートである観念(自分が本当に信じていること)捉え方、扱い方

についてお話をさせて頂きました。

 

次回以降はこの話を前提として、
より積極的に“観念を書き換える”メソッドをご紹介していきますね。

 

次回はこちら:
【潜在意識の書き換え】これを知らなきゃ効果ゼロ!?絶対に心得ておくべきマインド

 

最後までご覧下さり、誠にありがとうございます。

素敵なムカデライフを。

 

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