【ホ・オポノポノ(前編)】すべての現実は〇〇が引き起こしている

 

どうも中津です。

ここ数回に渡って私達の内面が現実化するプロセスや、それを踏まえた上で
より自分らしく生きるのに必要な“潜在意識の書き換え”についてお伝えして参りました。

 

※未読の方は自己啓発・スピリチュアルカテゴリーにある
“Do”や“Have”よりも大事な“Be”の話
から順番に読んでもらえればと思います。

記事一覧はこちら

 

さて、ラストにご紹介するのはハワイの秘法“ホ・オポノポノ”です。

かなりボリュームがあるので
前編と後編に分けてお送りしますね。

前編でホ・オポノポノの哲学をメインに、
後編で具体的なやり方などをメインにお伝えします。

 

それでは早速行ってみましょう。

 


セルフアイデンティティ・ホ・オポノポノ


ホ・オポノポノとはもともとはハワイにて400年前から伝わる問題解決の方法です。

ホ・オ:目標
ポノポノ:完璧

つまり、ホ・オポノポノとは“完璧を目指して修正すること、誤りを正すこと”という意味です。

 

実は昨今のスピリチュアル界隈で広く知れ渡っているホ・オポノポノは、正確には
セルフアイデンティティ・ホ・オポノポノ(Self-Identity Through Ho’oponopono、略してSITH)
と呼ばれるものです。

 

これはハワイの人間州宝にもなったモナ・ナラマク・シメオナ氏(1913〜1992)が、
インスピレーションを得て開発したもので、モナの死後は彼女の教え子である
イハレアカラ・ヒューレン氏がその教えを引き継いでおります。

 

伝統的なホ・オポノポノは何らかの問題が持ち上がった際、
関係者がまとめ役を中心に徹底的に議論し尽くすことで、
問題を根本から解決しようとする方法です。

よって、まとめ役が必要なのと、話し合いに参加する人達の考え方が
それぞれ違うために本当の解決にならないことなどもあったようです。

 

一方でこのセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノは
個人が直接、神聖なる知能と一体化し、インスピレーションを得る方法です。

 

“個人が直接”というところがミソです。

要はお坊さんや牧師さんといった介在者の必要なく、
自分一人でいつでも、どこでも出来るセルフヒーリング法なんです。

考えようによってはこちらの方がより原初的、本質的であるとも言えますね。

(以降このサイトでは特に断りがない場合、
ホ・オポノポノという言葉はこちらを指すものとします)

 

ちなみにこの神聖なる知能は、
“命の源”“創造主”“神様”“永遠”などとも呼ばれています。

人によっては“宇宙”“サムシンググレート”と言い換えた方が
スッと入ってくるかもしれませんね。

 

…はい、仰りたいことは分かります。
何だか怪しい単語が出てきましたからね(笑)。

まあ“宗教っぽい単語”にアレルギーがある方は、
“自然法則”くらいに捉えてもらえれば良いかと。

私達自身も含めたこの世界を動かしている法則とか秩序とか、そんな感じ。

(ちなみに私は何らかの宗教団体に属している人間ではありません)

 


そもそもなぜ物事が完璧でなくなるのか?


さて、ホ・オポノポノという言葉は
“完璧を目標として修正すること、誤りを正すこと”であると最初に述べましたが、
そもそも物事が完璧でなくなるのは何故なのでしょうか?

 

ホ・オポノポノの哲学においてそれは
潜在意識の中の“過去の記憶”が現在に投影されるから
とされています。

 

ちょっと難しい表現ですね。。

 

この“過去の記憶”とは以前、
「思考は現実化する」では不完全!?正確には「〇〇は現実化する」!

という記事にて登場した、

観念→感情→思考→行動→結果

というプロセスにおける“観念”と同じものだと捉えてもらって差し支えないかと思われます。

私達の中の観念が感情を生み、
感情が思考を生み、思考が行動を生み、
行動が結果を生みます。

つまり私達の現実は、私達の観念を投影したものになるというお話でしたね。

 

これと同じように、
私達の身の回りの物事がうまくいかなくなるのは、
“うまくいかなくなるような記憶(※)”が投影されているから
ということなんですね。

※“うまくいく記憶”なら良いという意味ではありません。
ポジティブ、ネガティブの次元の話ではなく、
記憶に振り回されるか、振り回されないかの次元の話です。

 

ちなみにこの“記憶”というやつ、
自分の幼少期の思い出などだけを指すわけではありません。

宇宙が創生されてからのすべての動植物(場合によっては無生物も含めた全存在)の記憶
という意味です。

 

フヒヒ…さあ、いよいよ怪しくなってきましたね(笑)。

 

でも、そんなに馴染みのない概念でもないと思いますよ。
たとえばこう考えてみてはいかがでしょうか。

 

進化論的に言えば、私達ヒトはもともとは海に棲む単細胞生物でしたよね?

それが多細胞生物になり、魚になり、川を上って陸に這い上がり…
さらに何やかんやあって今の形になったと言われています。

実は私達が母親のお腹の中で成長する過程は、
この進化の過程をそっくりそのまま辿っているのだとか。

羊水は海水の成分によく似ていますし、
受精卵はまさに単細胞生物そのものですよね。

そこから細胞分裂を繰り返して多細胞生物になっていくわけですが、
手足は最初、魚のヒレに似た形をしていて、そこから次第にくびれていきます。

産声は魚の初めての肺呼吸の追体験とも言えますし、
盲腸や尾てい骨、長掌筋、外耳介筋などもその後の進化の名残です。

 

これって紛れもなく太古からの進化の“記憶”が私達の肉体に宿っていると言えませんか?

 

 

また、心理学者のユングは人間の無意識の深層には、
“個人の経験を越えた先天的な領域”が存在すると言いました。

これを“集合的無意識”と呼びます。

 

ちょっとこれだけだとイミフだと思うので、
以前、潜在意識の説明をする際に使用した氷山の絵で例えてみましょう。

 

こんなイメージです。

氷山の一つ一つが私達一人一人の意識だと考えて下さい。

海面から出ている部分が私達の顕在意識
海中に沈んでいて見えていない部分が私達の潜在意識

そして、さらに深層で繋がっているのが集合的無意識

 

つまり、すべての人の潜在意識は深いところで繋がっているという
だいぶブッ飛んだ説をユングは唱えたわけですね。

 

これを科学的に証明するのはとても難しいことだと思いますが、
そう考えると納得がいくシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)
などがいくつも見受けられる、ということなんですね。

(ちとここではスペースの都合で深掘りはしません。
気になった方は調べてみると面白いと思いますよ。)

 

このようなことからも、私達は時間や空間を超えて、
宇宙が創生されてからのすべての動植物(場合によっては無生物も含めた全存在)の記憶
を持っている、ということはありえるのではないでしょうか?

 

で、そうであると仮定して話を進めますと…

ホ・オポノポノではこの“記憶”を消す(クリーニングする)ことで、
神聖なる知能からのインスピレーションが降りてくるようになり、
自分の本来の在り方(本当の自由、悟り)を取り戻すことが出来る
と考えられているのです。

 

ところで、先程も登場した

観念→感情→思考→行動→結果

というプロセスにおいては、“見えない観念”という色眼鏡を発見することで、
その仕組みに囚われなくなり、色眼鏡を外す(手放す)ことができ、
自分の本来の在り方を取り戻すことが出来るんだよとお伝えしました。

(もともとはバシャールの言葉ですけどね)

 

ふむ、よく似ていますね。

 

違いがあるとすれば、ホ・オポノポノでは
「その見えない観念(記憶)が何なのか」は特に解明しようとしない
という点でしょうか?

あくまでクリーニングを続ければ自然とインスピレーションが降りてくるよ
という教えだと私個人的には捉えております。

 

いずれの場合も、

「手放せば入ってくる」

というのがキーワードですね。

 

これはディマティーニメソッドでも断捨離でも自然農でも共通しています。

入ってくるのは“インスピレーション”
その時、私達は自分の本来の姿に立ち返ることが出来るのです

 


私達の意識の構造について


ホ・オポノポノでは自己は以下の4つからなるとしています。

  • ウハネ(母):顕在意識
  • ウニヒピリ(インナーチャイルド):潜在意識
  • アウマクア(父):超意識
  • カイ:神聖なる知能

これらを合わせてセルフアイデンティティと呼んでいます。

 

このセルフアイデンティティの構造は以下のようになっています。

まず神聖なる知能(Infinite/Divine Intelligence)が一番上にあります。
ハワイではカイ(Ka ’I)と呼びます。

 

その下に超意識(Super Conscious Mind)があります。
ハワイの言葉ではアウマクア(Aumakua)

アウ(Au):時空を超える
マクア(Makua):神様、精霊

つまり“時空を超えた神様、精霊”という意味ですね。

アウマクアは常に神聖なる知能と一体化して、
私達の潜在意識と神聖なる知能を結びつける役割があります。
そのため、潜在意識にとっては“父”のような存在です。

 

さらに下が顕在意識(Concious Mind)
私達が普段、認識できている意識の部分ですね。

ハワイではウハネ(Uhane)と呼び、潜在意識に対する“母”のような存在です。

 

そして一番下が潜在意識(Subconcious Mind)です。
ここにある“記憶”が、私達が神聖なる知能からインスピレーションを受けて、
本来あるべき生き方をするのを妨げているわけですね。

ハワイではウニヒピリ(Unihipili)と言います。

流れでお分かりかと思いますが、ウニヒピリは子どものような存在です。
“潜在”する子どもなので、“インナーチャイルド(内なる子ども)”とも呼ばれます。

ヒューレン氏は
みんなが幸せになるホ・オポノポノ
という書籍の中で、インナーチャイルドの事を

愛されずに育った躾のできていない子ども

と形容しています。

高貴な存在なのですが、病気や苦しみ、悩みなどの
ネガティブな記憶を増幅してしまうことがあるのだとか。

 

繰り返しになりますが、
この神聖なる知能超意識顕在意識潜在意識が全部合わさって
私達一人一人のセルフアイデンティティを成しています。

 


すべての現実は自分が引き起こしている


ここで注目して欲しいのは、神聖なる知能は、
“私達の中にある”ということなんですね。

神様はどこか天や異世界にいるわけではなく、自分の中にいるのです。

つまり「すべての現実は自分が引き起こしている」
だから「すべての責任は自分にある」ってことなんです。

 

何か困った出来事に遭遇した時に、
「あの両親の下に生まれなければ」とか
「クソ上司のせいで」とか
「安倍が悪い」とか
他所に原因や責任を求めても、本当の意味で自分が救われることはありません。

 

それに私達の意識がユングの説の通りに深層で繋がっているとしたら…
他者も含めて、世の中で起こることはすべて自分の中に原因がある、となるわけです。

 

これは別に「すべて自分に非がある」というネガティブな意味ではなく、
「だから自分を整えることが、世の中をよくすることにも繋がるんだよ」ってことです。

 

「自分の中の“何か”がこの出来事を引き起こしたのだ」
と捉えてみる、そしてその“何か”をクリーニングする。

(もちろん、ここで言う“何か”とは潜在意識の中の何らかの“記憶”ですね)

そうすればその“記憶”も、その“記憶”の投影である困り事も消えてしまう
というわけです。

 

…といったところでホ・オポノポノの哲学について、
おおまかに解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

 

次回はこれらをベースに、

  • 潜在意識の中の記憶を消去しインスピレーションを得るプロセス
  • ホ・オポノポノにおける潜在意識のクリーニングツール

についてお話させて頂きたいと思います。

 

次回はこちら:
【ホ・オポノポノ(後編)】大切なのは“すでにある自己愛”を育むという視点

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

素敵なムカデライフを。

 

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