【ラーメンズに学ぶ会話術】相手をイラっとさせる口癖・させない口癖

 

あなたは何気ない会話の中で、
何故かいつも相手をイラっとさせてしまう
ということはありませんか?

 

あるいは、

「何かコイツ、言ってることは正しいんだけどムカつくんだよな」


相手に対して
苛立ちを感じた経験でもいいかもしれません。

 

そうかと思えば、
自分の誤りを正してくれる上司や先生に対して、

「不思議とこの人に言われると嫌な気がしないんだよな〜」

と、何故か素直に話を聞ける相手
いるんじゃないかと思います。

 

もしかしたらそれ、
単に“口癖”のせいかもしれませんよ?

 

今回は僕がとあるファシリテーターに教えてもらった、

自分の伝えたいことを
スムーズに相手に伝える際に役立つテクニック

をひとつ、あなたにシェアしますね。

 

これを意識するだけで
他愛ない世間話においても、
はたまた仕事で部下に指導をしなければならない場面でも、

相手を怒らせることなしに、
事が円滑に進むかもしれません
ので、
ご興味があれば以下を読み進めてもらえれば幸いです。

 

 


ヒントはラーメンズのコントにあった!


お笑いコンビ“ラーメンズ”
“日本語学校”というコントをご存知ですか?

イタリア編、中国編、アフリカ編、アメリカ編
などのバリエーションがあるのですが、

基本的に先生役の小林賢太郎さんが
おかしな日本語の例文を読み上げ、
生徒役の片桐仁さんがそれを復唱するという形式で、
何ともシュールな笑いを誘うコントです。

 

 

(以下、コントのネタバレも含むので閲覧注意です)

 

 

で、このコントの中で
“ニッポンで役立つ咄嗟の一言”と称して、
こんな会話例が出てくるんです。

 

「コレハ、山手線デスカ?」

イイエ、山手線デス。」

 

…いやいや、何も違わんやないかーい!
というパターンですね。

 

また、変化球としてこんなのもあるんです。

 

「コレハ、山手線デスカ?」

「ソウデス!埼京線デス!」

 

(゜Д゜)!?

…まあ、文章にしちゃうとアレですが、

初めてこのコントを見たときは
腹筋が崩壊するくらい笑いました(笑)

 

で、本題。

このやりとりの中に実は
重要なヒントが隠されているんです。

 

前者は質問したこと(仮にこれをAとしましょう)に対して

いいえ, Aです」

と返していますね。
英語にするとNo, 〜」

いわゆる否定で始まる文です。

 

対して後者は、

はい(そうです)Bです」

質問したこと(A)異なること(B)
が続いていますが、

“はい(Yes)”
という
肯定を表す言葉から始まっています。

 

これ、コントなら笑いで済みますが、
実際の会話で使われたとしたら、
それぞれどのような印象を受けるでしょうか?

 

おそらく多くの人が、
前者に不愉快な印象を抱き、
後者の方はさほど不愉快な印象を抱かないのではないでしょうか?

後者はYes, B」という風に、
質問したこと(A)とは異なること(B)
を答えているにも関わらず、です。

 


自分と同じ意見を言われているのにムカつく不思議


さらに、このはい(Yes)”
“いいえ(No)”の後に続く接続詞として、

“そして(and)”“でも(but)”
を加えて考えて見ましょう。

 

それぞれを組み合わせると
以下の4つのパターンが出来上がりますね。

はいそして〜(Yes, and〜)
はいでも〜(Yes, but〜)
いいえそして〜(No, and〜)
いいえでも〜(No, but〜)

 

この①〜④、それぞれについて、
あなたが言われたとしたらどのように感じますか?

 

③と④は言わずもがな、相手に「否定された!」と感じますよね。

 

では「②はいでも〜(Yes, but〜)」に注目してみましょう。

“はい(Yes)”と一見、肯定しているようですが、
その直後に“でも(but)”が続くので、

やっぱり相手に「否定された!」という感じがしませんか?

 

ちなみに僕の昔の上司はこれが口癖だったんですね。
僕の述べた意見に対して、毎回のように

うんうん確かにそうだと思うよでも〜」

となるので、絶妙に
(#^ω^)ピキピキ

となりました(笑)。

しかも先の例と同じく、
“でも(but)”の後に続く内容が、
笑えるくらい僕の意見と同じだったりするんですよコレが。

 

もうお分かりですよね。

相手の言っていることに対して、
異なる意見を言うこと自体は、
実は相手を苛立たせる原因ではないことの方が多いんです。

“いいえ(No)”“でも(but)”という
否定の言葉が問題のことが多いんですね。

 


目指すのは“対等な関係”


では残された
「①はいそして〜(Yes, and〜)」
の場合はどうでしょうか?

 

たとえばAという意見に対して、

そうだねそしてBだね」

と異なる意見を続けたとしても、

この場合はAを否定しておらず

「Bでもあるよね」

くらいのニュアンスにすることで、
追加補足、あるいは一緒に考えてくれている
という印象が強くなる気がしませんか?

 

人間誰しも、
上からエラそうに物を言われる関係よりは、
フラット(対等)な関係を望むものです。

 

だから今後、相手の意見に対して、
あなたが何か伝えたい事があるとき、この

「①はいそして〜(Yes, and〜)」

という表現を意識するだけで、
相手は否定されたという印象がない分、
素直にあなたの意見を受け止めてくれるかもしれませんよ。

“そして〜”が日本語的に不恰好だったら、
“それで〜”“さらに〜”“しかも〜”などでも良いかも。

 


まとめ


僕も初めてこれを聞いた時は

「こんなことで変わるの?」

と思いましたが、
案外、言葉尻って気になるものです。

 

目の前の相手が
毎回語尾に「にゅ」と付けて喋りかけてきたら
どれだけ正しいことを言っていても、
さすがにイラっとするでしょう?(笑)

 

もちろんその人の性格や人柄、
その時の表情や声のトーン、
果ては潜在意識やスピリチュアルな波動などによって、
一概にそうとは言えない部分も多々あると思います。

 

ただ、意識するのとしないのとでは
相手に与える印象がケーキとウ○コくらい
違うかもしれませんので、

もし最近

「コミュニケーションがうまくいかないな〜」

と感じている方は、
うまく取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

もちろん相手をコントロールするためではなく、
お互いWin-Winな関係となるために、ですよ?

 

 

最後までお読み下さりありがとうございます。

素敵なムカデライフを。

 

記事一覧はコチラ