【湯シャン】まだシャンプー使ってるの?お湯だけで身体を洗うとこんなに良いことがある!

 

突然ですがあなたはシャンプーやリンス、ボディソープなどはどのようなものを使っていますか?

 

TVでCMを流しているあの有名なやつ?

無添加のものや純石鹸など??

それとも…もしかして使ってない???

 

ちなみに私は…

 

 

 

使ってません!
ド―――(゚д゚)―――ン!

いわゆる“湯シャン”ってやつです。

 

まったく聞いたことがない人のために“湯シャン(=お湯シャンプー)”について説明しておくと、
要するにシャンプーや石鹸といった洗剤は使わず、お湯だけで汚れを落とす方法です。

“ノープー(=ノーシャンプー)”とも呼ばれ、タモリさんや福山雅治さん、
ミランダ・カーさんなども実践しているということで有名な方法ですね。

 

…言いたいことは分かりますよ?笑

 

「くさそう」とか

「垢とかフケとか溜まらない?」とか「くさそう」とか

あとは…「くさそう」とか?

 

でも安心して下さい。
湯シャンは臭くもないし、垢やフケもむしろシャンプーを使っていた頃より
マシになるまである素晴らしい方法なんです。

というわけで今回はシャンプーや石鹸などの洗剤による弊害について、
そしてそれを解決する“湯シャン”がもたらすメリット(シャンプーの名前じゃないよ)、
自身の生活に取り入れる際の注意点などについて、私なりに解説させて頂きたいと思います。

 


シャンプーや石鹸などの界面活性剤の弊害


そもそもシャンプーや石鹸でなぜ汚れが落ちるのかというと、
これらが一つの分子の中に、“油と馴染みやすい部分”“水と馴染みやすい部分”
両方持っているからなんですね。

こういった特徴を持つ物質を“界面活性剤”と言います。

つまり、本来であれば油と水は混じり合わない性質がありますが、
界面活性剤がその仲立ちとなることで、
皮脂などの油汚れが水やお湯に馴染みやすくなるので、
シャワーだけでよく汚れが落ちる、というわけです。

そう、まさに不仲だった長州藩と薩摩藩を結びつけた坂本龍馬のような存在です!

うまいこといったつもり

 

…ですが、問題もあるんですね。

それは、これらの界面活性剤を用いると、
必要以上に皮脂を取り除いてしまう
ということです。

 

皮脂だって意味もなく分泌されているわけではありません。

皮脂が薄い膜を形成することで皮膚や毛髪を保護、保湿しているわけです。

 

また、皮脂に含まれる脂質を皮膚の常在菌が分解することで生じる脂肪酸が
皮膚の表面を弱酸性に保ってくれるおかげで病原菌などを防いでくれているのです。

 

それを無理に除いてしまえばどうなるか?

 

当然、皮膚は乾燥します。

それによってむしろ垢やフケが増えると言われています。

 

人間の表皮の細胞は、死んだ後で角質となり、
最終的に角片(垢、フケ)として剥がれ落ちます。

この新陳代謝のことをターンオーバーと呼ぶのですが、
取り除くべき垢やフケはこの“自然にターンオーバーする分だけ”で十分なんですね。

 

さらに“高級アルコール系界面活性剤”を含むものなどは
皮脂だけでなく、皮膚の常在菌まで洗い流してしまうのだそうです。

言うなれば国を守る兵士も、それを養う兵糧もない状態です。

 

これらの状況により身体は「ヤバい!防御が手薄だ!」となって、
どんどん皮脂を分泌するようになるんですね。

 

ってことは前よりもっと脂っこくなるってことなんです。

 

この皮脂の過剰分泌が、それを餌とする菌の異常繁殖を招いたり、
酸化による臭いの原因になったりすると言われています。

つまり兵糧を増やしたけれど、国を守る兵士がそこにいない状態。
そしてあろうことか、その兵糧が敵国の兵士やゴロツキどものお腹を膨れさせ、
さらに余った食料が腐って悪臭を放つ結果となる、というわけです。

 

んでもって「あれれ〜?おかしいぞ〜」となって
もっと界面活性剤を用いてゴシゴシやる…

で、また前より皮膚は荒れ、皮脂も出てくる…

という悪循環にハマるわけです。

 

この悪循環を断ち切るにはどうすればいいか?

簡単ですね?
シャンプー、石鹸その他界面活性剤を使わなければいいのです。

とは言え、これを読む多くの方にとって、お風呂に全く入らないというのは、
動物としてはありでも、人間としてはなしだと思いますので、
(ターンオーバーする分の垢やフケ、古い皮脂などは溜まってきますからね)
お湯だけを使って程よく洗い流してあげよう、というわけです。

そうすれば皮膚や皮脂、常在菌などは本来の健康的なバランスを取り戻していきます

 


湯シャンのコツと私自身の体感


ざっくりとした説明でしたが、何となく伝わりましたでしょうか?

あ、ちなみに私は別にシャンプー業界を敵に回したいわけではありませんよ。
(まあ、記事のタイトルはアレだったかもしれませんが…笑)

「あの爽快感がたまらない!」というのもあると思いますので、
使いたいという方はこれまで通りお使い下さいね。

 

ただ、乾燥肌や敏感肌など肌がデリケートな人
さっき言った悪循環で苦しんでいる場合も多いのではないかと思うんですね。
(かく言う私もその一人です)

そういう人にとってはもしかしたら状況が改善するヒントになるのではと思い、
今回のお話をさせて頂いたまでです。

 

なので「怖い!」とか「メーカー許すまじ!」みたいに
あんまりネガティブに捉えないで、聞いた上で
『じゃあ自分はどうしようか?」ってな感じで、
あらためて考えてみる機会になれば幸いです。

何も聞かなかったことにするもよし。

「こいつの言っていることホントか?」と疑って調べてみるもよし。

それはそれぞれの自由です。

 

で、ここからはあなたがちょっとでも
「湯シャンやってみようかな?」
と思っている方だと仮定して、いよいよ具体的なやり方をお伝えしますね。

 

と言っても何のことはなく、お湯で髪や身体を洗うだけです。

コツとしては

  • 髪をブラッシングしてから洗う
  • なるべく34〜36℃くらいのぬるま湯を用いる
  • 長めにお湯に浸かる

あたりでしょうかね。

 

  • 髪をブラッシングしてから洗う

皮脂を少しでも髪に伸ばして分散させてから湯シャンをすることで、
洗い残しを防ぐためですね。
(この場合の洗い残しとはあくまで“湯シャンで落とせる範囲で”という意味ですよ)

ちなみにシリコンシャンプーなどを使っていた人が湯シャンに切り替えた場合、
初めの頃はそれまでとのギャップから髪がごわつく感じがするかもしれません。

そういう時は湯シャンとは別に1日に何回かブラッシングをしてあげると、
皮脂で髪がコーティングされるので、櫛通りも滑らかになり、
それでいてコシやツヤも保てますよ。

あと当然ですがワックスなどはお湯だけで落とすのが結構大変です。
(私はある時期から基本的に整髪料は使わなくなりました)

 

  • なるべく34〜36℃くらいのぬるま湯を用いる

食器洗いをする際も、お湯の方が油汚れがよくとれますよね?
実際、40℃以上のお湯だとシャンプーを使った時と同じくらいの洗浄力があるようです。

なので皮脂を落とし過ぎないために、
なるべく34〜36℃くらいのぬるま湯を用いるか、
それ以上の温度の場合はあまりこすり洗いし過ぎないなどの工夫が必要です。

 

  • 長めにお湯に浸かる

これも食器の“浸け置き洗い”と一緒で、
なるべく垢などをふやかして落としやすくするためですね。

以前ご紹介した半身浴温冷浴などを行うのもこの点において効果的ですね。

…私に言われるまでもないと思いますが、他の人と共用の湯船には、
先に身体の汚れを最低限落としてから浸かりましょうね。
(^_^;

ふやけた垢は一旦湯船から上がって洗い落としましょう。

 

ところで湯シャンとは関係ありませんが、
濡れた髪をそのままにしておくと雑菌やカビの温床になりかねないので、
お風呂から上がったらタオルで水気を念入りにとり、
ドライヤーでしっかり乾かすようにすること
健全な頭皮環境や髪質の維持のためには大切です。

 

さて、やり方をお伝えしたところで、私自身の体感をお話しますね。

この記事を書いている2018年8月現在、
かれこれ湯シャンを始めてから5年くらいになりますが…

朝、自分の臭いで目が覚めるとか、
ハエが私にばかりたかるというようなことは起こっていません。

 

また学生時代など、ニキビや面疔(めんちょう)がよく出来る方だったのですが、
ここ数年はあまり出来なくなった気がします(歳のせい?)。

 

さらに髪質も10代20代の頃より間違いなく良くなりましたね。

もともと癖っ毛ではあるのですが、シャンプーを使っていた頃は
髪にボリュームがなくぺったんこで、いつも毛先がちゅるんと巻いていたのが、
ここ数年はドライヤーやアイロンを使わなくても毛先が比較的まっすぐです。
(まあ、昔はブリーチ等でひどく髪が傷んでいたからかもしれませんが)

むしろボリュームがありすぎてちょくちょく梳いてもらわないと
ブロッコリーみたいなシルエットになっちゃって困るほどです(笑)。

 

ちなみに、湯シャンが薄毛の予防・改善にも効果的という噂もあります。

ただし、これについては、
そもそも皮脂が毛穴に詰まることと薄毛の因果関係について様々な説があるのと、
遺伝的な要素もあると思いますので、何とも言えないところではあります。

しかしながら、髪の毛にシャンプーを垂らして一定期間放置したら溶けてなくなった
という話もありますので、湯シャンに切り替えることがある程度、
薄毛の進行を遅らせてくれる可能性はあるんじゃないかと思います。

 


まとめ


というわけで湯シャンについて私なりにやり方やコツなどを
ご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事を書くにあたって色々と調べるうち、
湯シャンに対する批判の言葉をたくさん見つけました。

「同じ職場にいる湯シャン実践者が臭い!」

「湯シャン信者がシャンプーの有害性を説いてきてウザい」

「迷惑だから一刻も早くシャンプーを使え!」

といったものです。

 

先入観を抜きにしても、臭いというのは各々の感覚や基準によって
捉え方が様々なので、正直なところ「全然臭くないよ!」と断言できない部分は確かにあります。

強烈な臭いこそしませんが、鼻をくっつければ皮脂の自然な臭いくらいはそりゃしますからね。

女性のシャンプーの残り香をくんかくんかするのが生きがいの人にとっては
決して認めるわけにはいかない事案でしょう。

 

でもフケとか体臭って、実は体調によるものだったりもします。

冷えとり健康法では、
フケは肺、肝臓、腎臓、脳腫瘍、脳血栓の毒が出ているときに
めんげん(好転反応)として発生するようです。

参考記事:
【冷えとり健康法】“めんげん”を知れば病気の症状は怖くなくなる

 

また、体臭もたとえばケトジェニックダイエットなどを始めた人が、
身体が一時的に酸性に傾くことでいわゆるケトン臭がすることもあります。

(その場合はアルカリ性食品(お酢やレモン、梅干しなど)を食べることで解決したりします)

 

なので、フケや体臭がひどい人が“たまたま”湯シャンをしていたとして、

「あいつはシャンプーを使っていないから不潔なんだ!」

と決めつけ、すべての湯シャン実践者をdisるのは早計ではないかと。

 

まあ確かに一部の自称“自然派”の人達の中には、
盲信的、あるいは狂信的な人達もいて、それがトラブルの種になっていることも確かです。

 

でも、そういう人は精神的な疾患を抱えていることもよくある話です。

精神的な疾患も身体的な疾患ですから、先に述べたように
肝臓や腎臓など、何らかの部位の毒出しが行われている結果、
フケや体臭がひどくなっている可能性もあるんですよね。

 

そういう人はむしろ、シャンプーやボディソープなどを使っていたら
もっとひどくなっているのかもしれませんよ?

今は湯シャンによって少しずつそれらが改善されていく途中なのかもしれません。

 

ただ、たとえ正しかろうが間違えていようが、
自分の価値観を周りに強要はできませんよね?

そもそも一人一人違った価値観を持った他人を変えることなんて出来ないんです。

 

だから今回の記事を読んで、取り入れてみようと感じた方
自らの意志で、自らの責任において、取り入れて下さいね。

そして、周りともうまくやって下さい

 

毎度言っていることですね。

 

メソッドに依存したり、それを盾に他者を攻撃したりするくらいなら、
やらない方がマシです。他の自立した実践者にも迷惑ですから。

 

この記事だけでなく、このサイトのあらゆるコンテンツは…

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それが当たり前だと信じて疑わなかった価値観に、
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どうにも厳しい言い方になってしまいましたが、
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