ムカデの皆さん、おはこんばんちは。
前々回、前回と私達の内面が現実化するプロセスについてお話をさせて頂きました。
おさらいしておくと、私達の現実は
観念→感情→思考→行動→結果
の順で具現化するから、観念(自分が本当に信じていること)が一番重要なんだよ、
ということでしたね。
そして、その観念が本来の自分の在り方(Be)に沿っている場合は、
観念の次に来る感情というセンサーは
安心、根拠のない自信、穏やかな幸せ、静かなワクワク
を示し、
中心(本来の自分)からズレた観念を持っている時には、
・ネガティブな感情(怒り、恐れ、不安、鬱)
・ポジティブな感情(傲慢、怠慢、躁)
などを示すので、それを目安にして
・瞑想
・アウトプット
などの自分を客観視するようなアプローチ法により、
そのズレた観念(偏った観念)を発見することで、
その観念から解放され、連動するようにして
感情、思考、行動、結果が変わるんだよ、というお話でした。
未読の方は
も併せてご覧下さい。
さて、それでは今回からは前回の最後で予告した通り、
この話を前提として、より積極的に“観念を書き換える”メソッドをいくつかご紹介します。
…するんですが、
ちと今回はそのメソッドに入る前のマインドの部分のお話をさせて下さい。
というのもここを疎かにしてしまうと、
方法論に傾倒してしまって本質を見誤る危険性があるからです。
なお、今回は若干性的な表現も登場しますが、
もちろん私自身に風俗通いの推奨とか女性蔑視とか、
そういう意図やイデオロギーは一切ございません。
あくまでも人間の原初的な欲望のようなものを題材にした方が、
お伝えしたい概念が正確に伝わるのでは?と考えてのことです。
もしそれでも今ひとつピンと来ない方は、
何かご自身に親しみのある別の要素に置き換えてみてもらうと、
今回の内容を理解する助けになるかもしれません。
では、その辺りをご了承頂ける方のみ、先へお進み下さい。
顕在意識と潜在意識について
突然ですが、皆さんはこのような絵をご覧になったことはございますか?
Nice boat?
…いえ、そこではなく(^^;
これは私達の意識について説明するときによく使われる絵です。
(画像は“いらすと屋”さんよりお借りしました)
この氷山の一角(水面からピョコッと出ている部分)が私達の顕在意識、
そして海中に沈んで見えない部分が潜在意識とお考え下さい。
ちなみに、
顕在意識:
自覚できる意識のこと。
思考(論理、分析)や願望など。
潜在意識:
自覚できない意識のこと。
過去の記憶から形成された観念、癖、習慣や生存本能など。
って感じです。
この比率は顕在意識が5〜10%、
対して潜在意識は90〜95%を占めると言われています。
つまり、どれだけ思考をあれこれいじくったとしても
それって全体の1割にも満たないわけなんです。
ですから、脳科学や心理学的に考えてみても、
潜在意識(観念)の方を何とかしない限り、
私たちの現実はあまり変わらないってことなんですね。
潜在意識を書き換えるには
じゃあどうするか?
ここで、上記の潜在意識の説明をご覧下さい。
“過去の記憶から形成された観念、癖、習慣”とありますね?
ということは、こいつを書き換えちゃえば
潜在意識は書き換わっちゃうってことなんです。
(ものすごく簡単に言っちゃうと、ですよ?)
あえて今の観念にない経験をして、観念を書き換える。
要は既成事実を作っちゃう。
やっちゃう。飛び込んじゃう。
ってことですね。
下世話な話で恐縮ですが…
たとえば童貞であることに劣等コンプレックスを持っている男性がいたとしたら、
それこそナンパでもソープでも何でもいいからセックスしちゃえば、
「俺は童貞だ」という観念を抱き続けることはもう出来なくなります。
認知的不協和という言葉をご存知でしょうか?
自分の中に“矛盾した認知”を同時に抱えている時に感じる不快感のことです。
そして私達はこの不快感を解消するために行動もしくは認知そのものを変える、
と言われています。
(ここでは“認知”を“観念”に置き換えると分かりやすいかも)
“こうありたい”
“こうしたい”
“これが欲しい”
これらはすべて「今の自分はそうではない」という認知(観念)から来ます。
つまり既成事実を作ってしまうこと、さらにその回数や頻度を上げることにより
“自分にとってそれが普通”という認知(観念)になるように刷り込むわけです。
これは取り入れ方によってはとても有効ですね。
ただし…
自分に対して行う分には自己責任の範疇で済む話なのですが、
他人に対して使用すると結構エグいことが出来てしまいます。
たとえばあなたが女性で、
それほど好きでもない男からやや強引に身体の関係を持たされたとします。
(レイプとかではなく、あくまでデートのなりゆきで)
その時、あなたが
「好きな男としかしない」という認知(観念)
をもともと持っていたとすると、
「好きでもない男とした」という事実
と認知的不協和を起こします。
この時、あなたの脳は
「私はこの男が好きなんだ」と認知するか、
「私は好きでもない男とも寝る」と認知することで
バランスを保とうとするのです。
相手の男からすれば、これを悪用してあなたを無理やり自分の彼女、
あるいはセフレにすることも出来なくはないわけです。
(もちろん男女の立場が逆でも成り立ちます)
性的なことでなくても…
ブラック企業などは到底達成不可能な目標を与えて、
あなたに能力不足のレッテルを貼り、
負い目を感じさせることで命令に逆らえなくする
という手口をよく使っています。
悪用するのは論外として、自分の身を守るためにも、
こういう手口があることをぜひ覚えておいて下さいね。
観念の発見のお話をしたときと同じで、
仕組みを知ってしまえば、その仕組みに囚われる方が難しくなりますから。
潜在意識の書き換えを実践する前に、絶対に心得ておくべきポイント
さて、この認知的不協和をうまく利用して、
既成事実を積み重ねることで自分の潜在意識を書き換える方法ですが、
もちろん注意点もあります。
それはきちんと自分の中にある見えない観念の正体、本質を見極めた上で行うこと。
しつこいようですが、同じ観念を抱いたままで、
感情、思考、行動を変えても結果はその観念を反映したようなものに収束します。
先の童貞君の話で言うと、
「俺は童貞である」ということが劣等感の本質ではないはずなんです。
だって、それはあくまで結果であって原因ではないですよね?
根底には自信の無さや「俺には価値がない」という無価値観、
「どうせ俺は選ばれない」という疎外感などが潜んでいることが大半です。
つまり、それらの本質に焦点を当てなければ、
いくらセックスという事実だけを積み重ねても、
問題は解決しないどころか、虚しさが募るばかりだと思うんです。
(もちろんその虚しさも大きな気付きを与えてくれるものなので、
決して無駄ではないんですけどね)
そういった本質を見極めた上で、
それでも「今の自分にはセックスへの慣れが必要だ」と感じたのなら、
セックスの数をひたすらこなすのもありだと思います。
(あくまでも一例であって、推奨しているわけではありませんよ)
忘れてはならないのは「本質的なことは常に自分の内側にある」ということです。
外側の事実はその結果、影に過ぎないんです。
あらゆる「アレが欲しい」「コレがしたい」といった願望の類は、
その“アレ”、“コレ”が本質ではないんですね。
“アレ”や“コレ”が実際にあるかないかは関係ないんです。
重要なことなのでもう一度、言います。
“アレ”や“コレ”は本質ではないし、
それらが実際にあるかないかは関係ないんですよ。
ただ“自分は満たされている”という観念、そこから来る感情、
を持つ自分でありたいだけなんです。
多くの人は“アレ”や“コレ”が手に入ってはじめて、
“自分は満たされている”という観念や感情を持つ自分になれると誤解しています。
逆なんです。
“自分は満たされている”という観念や感情を持っているから、
“アレ”や“コレ”が手に入るんですね。
でもこれってとても素晴らしいことだと思いませんか?
だって“アレ”や“コレ”がなくても、
今、この瞬間からあなたはなれるのです。
“満たされている”という自分に。
…というわけで、いよいよそのメソッドのお話に入ります。
具体的な方法としては、
・イメージング
・アファーメーション
・環境を変える(住環境、仕事、付き合う人、物、情報など)
・ホ・オポノポノ
などがあります。
長くなっちゃったので、それぞれについては次回以降にご紹介するということで。
次回はこちら:
【イメージング&アファーメーション】潜在意識に唯一つインストールしたい“究極の観念”とは?
最後までご覧頂き、誠にありがとうございます。
素敵なムカデライフを。