さてさて前回は、
- 感情はメーター類と似ている
- 運転も願望実現も、なるべく進みたい方向の遠くを見た方がスムーズにいく
という話をしました。
この他にも似ているな〜という部分を挙げることは出来るのですが、
今回まずお伝えしたいのは、それらはあくまでも“部分”だよ、ということです。
(ムカデで言えばひとつひとつの脚ですね)
メーター“だけ”、あるいは遠く“だけ”を見ていたら事故る
たとえばメーターばかりを見ていたり、遠くばかりを見ていたら…
それはそれで危ない運転になりますよね(笑)
ですから感情を見てあげたり、願望を見据えるのは大事なのですが、
それ“だけ”では本当の意味で生きることに集中しているとは言えないわけです。
車を運転するには、基本的には進行方向の遠くを見据えながらも、
メーター類、あるいは音などで自車の状態を、
目視のほか、ミラーなどで急に飛び出してくる子ども、障害物、前後の車間などの周囲の状況を、
総合的に確認・把握しながら微調整しますよね。
つまり部分にとらわれずに、全体を把握しながら走っている時、
一番安全でスムーズに走れるわけです。
もちろん部分に価値がない、と言っているんじゃないですよ。
全体を見ているとき、初めて部分が活きるということだと思うんです。
これがすなわち、“すべてを統合していく”ということですね。
単なる移動手段?それともそれ自体が楽しみ?
僕はドライブに限らず、移動そのものを楽しめるタチですが、
人によっては目的地までの移動手段、としてしか捉えておらず、
そのため「移動時間が勿体無い、早く着け!」
としか思えない場合もあるかもしれませんね。
それをそのまま人生に当てはめれば、
- お金持ちになった
- 大きな家に住めるようになった
- 素敵な恋人が出来た
などの結果だけに興味があって、
そのプロセスを楽しめないという事になってしまいます。
でも結果だけを見るというのであれば、
どれだけお金持ちになろうと、
どれだけ大きな家に住もうと、
どれだけ素敵な恋人が出来ようと、
僕たちが最終的に行き着く結果は、等しく“死”です。
結果にしか興味がないというのは
死ぬ事にしか興味がない事になります。
…というのはあまりに極端な言い方ですが、
やはり生きる事、すなわちプロセスも楽しめる方が、
結果とプロセス、一挙両得って事で何倍も得だと思いませんか?
そして、どうせなら無味乾燥なプロセスを選ぶより、
心からワクワクするプロセスを選んだ方がいいと思いませんか?
ドライブでもそうでしょう。
それが海が一望できる高台や、夜景の見える橋ならいとおかし。
お気に入りの音楽を聴きながらならなおよし。
さらに大好きな人とお喋りしながらならもはや言うことなし。
目的地になんて着いても着かなくてもどっちでもいい。
ずっとこのまま車を走らせていたい。
進みたい方向の“遠く”を見据えつつ、
そんな風に道中を楽しめたら、それでいいんじゃないかと思うんです。
しかも、僕がこれまで聞いた成功者の方々の話によると、
不思議とその方が目的地(願望)に着いちゃうんですよ。
でも、考えたら不思議でもなんでもないかもしれませんね。
道中を楽しめる人は、道や位置関係を覚えるのも早いですから。
まとめ
というわけでここまで“ドライブと人生が似ている!”という話をしてきましたが、
まとめると、
- 感情は便利なセンサーである
- なるべく進みたい方向の遠くを見る方が(大きなビジョンを描いた方が)スムーズ
- 部分にとらわれずに、全体を把握しながら生きている時、一番安全でスムーズ
- 目的地に着くことだけでなく、そのプロセスも楽しんだ方が断然お得で、しかも確実に目的地に着ける
といったところでしょうか。
細かい相違点はあるかもしれませんが、考え方のひとつとしては面白いんじゃないかと。
もちろん取り入れるも取り入れないも各々の自由ですので、
その辺りはご自分のスタイルを大切にして下さいね。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございます。
素敵なムカデライフを。