芽を出したばかりの
ジャガイモ、ニンジン、
シュンギク、ホウレンソウ。
どんどん逞しくなっていくタマネギ。
穂を出し開花したオーツ麦。
そして満開のエンドウとソラマメ。
畑の中にも老若が入り混じり、
同じ時を生きています。
その足元には先代の亡骸。
亡骸は糧となり、
微生物を生かします。
微生物が生きるおかげで
草や野菜、鳥虫獣も生きます。
そしてそれらを頂く
僕ら人間も。
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死は死で終わりません。
必ず同じだけの生となります。
今、多くの死があるように
感じるかもしれません。
既存の経済活動の死。
自由な行動の死。
あるいは大切な人の死。
死にフォーカスする事や
悲しみの涙を流す事をやめなさい
とは言いません。
でもひとしきり泣いたら、
その死がもたらした
同じだけの生を見てあげて下さい。
それはどこへも行っていません。
ただ、形を変えただけ。
失って悲しい、寂しいと
感じている事を
別の何か、他の誰かが
今、満たしてくれています。
それはまとまっている事もあれば
分散している事もあります。
その全てを見てあげて下さい。
そうすれば
きっと気付くはずです。
この世界の“本当の事”に。