草も生えない畑にはコレ!【飯能で半農(2021.09.17)】

はいどうも中津です。

9月に入り夏野菜の収穫も
だいぶ落ち着いてきたところで、
今年の夏野菜を振り返ってみようと
思うのですが、

僕の今の畑は自然農に切り替えて
2年目と言う事で“ある事”
圧倒的に足りていないんですね。

 

まあそれはこれまでの動画で
ちょくちょくお話している
土が硬くて痩せているという事に
深く関係しているんですが、

その“ある事”は自然農にとって
非常に重要なパラメータでも
あるわけなんです。

 

なのでその“ある事”
意図的に作り出す方法
いくつか取り入れてみました。

その結果、去年より
かなり野菜たちの生育がよく、
収穫に関しても調子が良かったので

今回はその足りなかった“ある事”
そしてそれを充実させるために
行った事をシェアしますね。

 

僕と同じように
自然農に切り替えたばかりで
土が硬くてやせている事に
悩まされている方は、

ぜひ最後まで
ご覧頂ければと思います。

 

 


自然農に切り替えてすぐの畑に足りないものとは?


はい、ではまず
自然農に切り替えて間もない畑、

といっても
色々なパターンがあるんで…

ここでは草を引っこ抜いて
耕し続けてきたような畑

つまり土が硬く、痩せていて
草もあんまり生えてこないような畑
を想定しますが、

そういった畑に
圧倒的に足りないこと
についてですね。

 

 

 

それは“多様性”というやつです。

 

断っておくと、
ここでいう多様性という言葉は
何でもありという
カオスな状態というよりは

あくまで栽培を目的とした畑における
バランスのとれた状態

という意味で使いますね。

 

長い年月、自然農を実践してる畑は
草や虫、微生物たちの多様な営みの中で
「食べたり、食べられたり」という
拮抗状態、バランスがとれてきます。

ですので、基本的には
野菜を侵すような特定の
虫、微生物が爆発的に増える
という事が少ないんですね。

 

<参考画像1:畑の命のめぐり>

 

逆に言えば
この多様性が充実していないうち

ちょっとした条件、
たとえば気候の影響や
僕ら畑に立つ人間の行動如何によって
野菜が全滅してしまう事態になるのも
珍しくないわけです。

 

これを解決する、
すなわち多様性を高める
長期的な方法としては
とにかく草を生やす事ですね。

 

その際、あまり放任すると
今後、畑をするのに厄介な
宿根性の蔓性植物や

太陽の光を遮るくらい
大きな木が蔓延ってしまう
可能性があるので…

 

基本的には
草を刈ってその場に敷きながら
野菜の栽培をコツコツ続けていく
という方が無難だと思います。

それによって比較的扱いやすい
一年生の草、要は一年もしくは
もっと短いスパンで世代交代する草、
が生き残りやすくなりますのでね。

<参考画像2:植生遷移(サクセッション)>

ただ、これはあくまで
長期的な解決策なんで

今回はもう少し
短期的に、あるいは局所的
多様性を高める技をご紹介いたします。

 


その技とは?


まあ実際に見てもらった方が
分かりやすいと思いますので
ここからは畑の写真を見ながら
お話ししていきますね。

はい、こちらは今年の5月頭に
植えたトマトなんですけれど、
トマトとトマトの株間に何かありますね。

これ、同じ時期に植えた
バジルなんですけれども

このようにトマトだけ、あるいは
バジルだけで植えるのではなく
組み合わせて植える
これを混植と呼びますが、

この混植こそが
自然農に切り替えて間もない畑に
少しでも多様性をもたらすために
今回、僕が施した技でございます。

 

もちろんこれ、
組み合わせるんだったら
何でもいいわけじゃなくて
やっぱり相性の良い関係
良くない関係があるんですね。

で、相性の良い関係というのは
たとえば根っこや葉っぱが
領地の奪い合いにならない関係

必要な養分や水分などが
競合しない関係

あるいはお互いの
代謝物を利用しあえる関係

あとは
どちらかに悪さをする虫や微生物を
もう一方が寄せ付けないっていう
ボディーガード的な働きをする関係

これ、場合によっては
お互いがお互いを守りあうパターンも
あるんですけれども、
まあそういった関係ですね。

 

ちなみにこれら諸々の効果は
その植物自体の働きによる場合もあれば
その植物の根っこなどに
共生する微生物による場合もあります。

といった感じで、
まあ他にも色々な角度から
相性の良い関係はあるんですけれども
このようにお互い相性が良い植物
コンパニオンプランツと呼びます。

で、このトマトとバジルも
コンパニオンプランツの
関係なんですね。

まあ彼らはイタリアンの料理でも
名コンビですけれども
実は畑においても相性がいいんです。

 

その理由はいくつかあるんですが、
代表的なところで言えば、

トマトは水をなるべく
与えない方が実が甘くなる
と言われているんですけれども

一方でバジルは
水がたくさん必要なんですね。

なので近くに植えておくとバジルが
トマト栽培にとっては
余分な水分を吸ってくれて

トマトの実が
甘くなってくれるわけです。

 

あとトマトに関して言えば
落花生(ピーナッツ)も
相性がいいみたいですね。

これも理由はいくつかあるんですが、
ひとつには

落花生のようなマメ科の植物には
根っこに共生する根粒菌によって
窒素分が固定される

要するに植物の体を作るための
栄養素を作り出してくれる効果
があるっていうのは
わりかし有名なんですけれども…

 

落花生の場合はそれ以外にも
菌根菌という微生物も共生するので、

彼らが植物が吸収できなくなっていた
リン酸なんかのミネラル分
土の中から吸収して、

近辺にある植物に供給する
という働きもしてくれるみたいです。

で、トマトなどの果菜類は
花や実の着きをよくするのに
リン酸が必要とされているのもあって
落花生と組み合わせると効果的だと
いうことですね。

ちなみに同じような関係は
ナス、ピーマン、シシトウと
落花生でも成立するようなので
ナスとピーマン、シシトウの
株間にも落花生を播きました。

 

あとこれはスイカを
植えた時の写真なんですけれど、
このように先に植え穴に
ネギを2本寝かせてやって

その根っこの上に乗っけるようにして
スイカの苗を植えてやりました。

このように
スイカにネギを組み合わせると
つる割れ病を防いでくれたり、
ネギの臭いを嫌ってウリハムシが
寄り付かなくなったりするようです。

 

またスイカは単体で植えた場合、
4〜5年は同じ場所で育てることが
できないとされています。

これは連作障害といって
原因としては

スイカが成長する上で
利用される物質は減っていく
で、利用されない物質は余る

といった感じで
土の中にある物質に偏りが生じる、

またスイカが利用した後で
代謝される物質
それを餌にする虫や微生物ばかりが
増えてしまうことによっても
やはり環境に偏りが生じてしまう

で、それによって
生育不良や病虫害が発生しやすく
なってしまうからなんですね。

 

まあ人間も同じものばかり
食べていると栄養が偏ったり
腸内フローラに影響が出たりして
調子悪くなることがありますよね?

それと同じようなものです。

 

でもこのようにスイカとネギを
組み合わせて植えると、根の周りの
環境の偏りが緩和されるので
連作がしやすくなると言われています。

 


その後の生育


というわけで彼らのその後、
なんですけれども、

まずトマトについては
こんな感じで良い感じの実が
たくさん採れましたね。

これはミニトマトですね。
赤色と黄色、それからちょっと
黒っぽいのもあります。

 

あとこれは中玉のトマトです。

ミニトマトもいいんですけれども
やっぱり中玉とか大玉のトマトが採れると
宝石を見つけたみたいに嬉しいですね。

味も申し分ないですね。

自然農のトマトは品種や畑にもよるんですが、
まあそこまで強烈に「甘い!」となるものは
少ない印象で、どちらかというと
身体に馴染むって感じがします。

 

で、トマトの足元で
バジルも元気に育っています。

 

また落花生もすくすく育っています。

 

あとスイカとネギを
一緒に植えたところも

順調に育っていって
こんな感じで立派な実も
収穫できました。

(小玉なのでこのくらいで十分です)

 

中身もしっかり赤くなっていて
味もちょうどいい甘さで
美味しかったですね。

僕、あんまり甘さのきついスイカは
胸焼けしちゃうんで苦手なんですけど
これは夢中になって
たくさん食べても大丈夫でした。

 

ちなみに、
一緒に植えたネギが大きくなる前に
スイカの方は枯れてその一生を
終えてしまったんですけれど…

ネギはネギで植え替えをして
土寄せをしながら育てていますので、
大きく育った冬頃に
収穫して鍋などに使いたいと思います。

 


まとめ


はい、といった感じで
今年僕の畑に植えたいくつかの
コンパニオンプランツたちを
ご紹介いたしましたけれども
いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介したのは
もうホントに一部で
相性の良い&悪い組み合わせは
色々なパターンがありますんで

もしご興味ある方は以下に
僕が普段参考にしている本の
リンクを貼っておきますんで
よかったらチェックしてみて下さい。

↓  ↓  ↓

『農薬に頼らない家庭菜園 コンパニオンプランツ』木嶋 利男 (著)

 

話を出発点に戻すと、
なんでこのコンパニオンプランツを
今回この畑に施したかといいますと、

自然農に切り替えたばかりの畑は
生命の多様性が芳しくない場合が多いので
それを少しでも高めるために
やったわけなんですね。

 

で、何故その多様性が大事か?
というと…

そこに生きる命たちの
「食べたり食べられたり」
という拮抗状態バランス
取れてくることで、

何か天変地異があった時などに
環境が激変してしまうのを防ぐ力
が高まってくるので

野菜を栽培、収穫していく上で
非常に楽になっていくよ、

という話です。

 

ですので
年数が経過してある程度
そういった多様性、
それによる安定性が高まってきたら

天然のコンパニオンプランツが
そこかしこに生えている状態
なるわけなんで

まぁそれほど意識的に
コンパニオンプランツを
取り入れる必要は無いのかも
しれないんですけれども…

 

相性のいい組み合わせなら
多少、密に植えても悪影響が出にくい
ということで省スペース化になったり、

先述のように連作(※)ができたり
というメリットもありますので
積極的に取り入れてみるのも
いいんじゃないかと思います。

※そういった畑ではそもそも連作障害は
 起きにくいんですけどね

 

はい、といった感じで
今回は終わりにしたいと思います。

最後までご欄頂き
ありがとうございます。

素敵なムカデライフを。

 

◎関連動画: