「ジムが休みでワークアウト(※)が出来ない!」
※いわゆる筋トレ
そんなあなたに朗報です。
その“不自由さ”があなたの
ワークアウトを突き抜けさせるチャンス
となるかもしれないのです。
今回のテーマはワークアウトに限りません。
人生レベルで役に立つ
本質的なお話をしますので、
ぜひ最後までお付き合い下さいませ。
新型コロナでジムが閉鎖に!
どうも中津です。
最近は押し入れの奥で眠っていた
ダンベルを引っ張り出してきて
自宅にてワークアウトしています。
…というのも僕の通っているジムが
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
の影響で臨時休業になってしまったからです。
(2020年4月現在)
安倍首相による緊急事態宣言が
現時点では5月6日までという事もあり、
ジムの休業期間もその日までとなっていますが、
思いのほか長期化するかも分からない…
ならいっそ、これを機に器具を
色々買い揃えちゃおっかな〜
とネットで検索してみると…
皆考える事は同じだったみたいで
ダンベルやトレーニングベンチなどは
軒並みSold Out(売り切れ)!
…orz
「フィットネス用品が売れて
業界が盛り上がっとる!」
と喜んでいる人もいましたが、
単に生産国から物が届かないだけ
なのでは?と個人的には思う次第。
…
いずれにしても、しばらくはこの
- 10kgのダンベル×2コ(※)
だけでワークアウトを
しなければならなくなったわけです。
※さすがにコレだけでは軽すぎるなと思い、
血眼になって探して見つけたプレートを
何枚か追加購入する事にしましたが…
ジムに比べて不自由なのは変わりないですね。
(^_^;
でも実はこれが素晴らしい
怪我の功名となったのです。⠀
いかに“効率悪く”挙げるか
一体どういう事か?
そもそも筋肥大を目的とした
ワークアウトというのは、
単に重いダンベルやバーベルを
持ち上げられるようになれば
効果があるというものではないのですね。
だってそうでしょう?
いかに重いものを持ち上げるかを追求するなら…
体重移動や反動、慣性などを用いて
いかに筋肉を使わずに挙げるか、
もしくは多くの筋肉を動員して
いかに個々の筋肉への負荷を減らすか、
を極めた方が効率いいですもんね。
でも筋肉を大きくしたい場合は
“筋肉が大きくなるような強い刺激”
を個々の筋肉に与えなければならないのです。
そうでなければ、
「まあ、これくらいの刺激なら
わざわざ大きくせんでええか」
となっちゃって、成長しないんです。
つまり筋肉を成長させるためには
ターゲットとなる筋肉だけを使って重りを挙げる、
すなわち、
「いかに“効率悪く”挙げるか」
を追求しなければならないのですね。
この“効率悪い挙げ方”をするためには
マインドマッスルコネクションといって
自分の意識(マインド)と
筋肉(マッスル)の動きを
しっかり繋ぐ(コネクト)する事が
必要不可欠なんですね。
ワークアウトの上級者ほど
このマインドマッスルコネクションが
鋭くなっているわけです。
不自由さが生んだもの
もうここまで言えば
何が怪我の功名だったか
お分かりになりますよね?
それは…
軽めのダンベルしかない環境によって、
一個一個の筋肉をより正確に
意識するようになったのです。
でね、
個々の筋肉だけを使うように意識すると、
比較的軽いダンベルやバーベルでも
結構キツいんですよ。
でも見かけの重さが減っていても、
実はターゲットとなる筋肉への刺激は
てんで意識してない時より強かったりするんです。
さらに複数の筋肉が関与する
コンパウンド種目(多関節運動)でなく、
基本的にはひとつの筋肉が関与する
アイソレート種目(単関節運動)であれば
尚の事、軽めの重量でも追い込みやすいです。
ちなみに大胸筋の種目で言えば…
- ベンチプレスやダンベルプレス
→コンパウンド種目 - ダンベルフライやケーブルクロスオーバー
→アイソレート種目
ですね。
「えーじゃあアイソレート種目だけでいいじゃん。
個々の筋肉を意識しやすそうだし。」
と思うかもしれませんが…
実はそうとも言い切れないんですね。
長くなるので今回は深掘りしませんが、
ちゃんとコンパウンド種目にもメリットがあるのです。
ただ、今回みたいにジムがやってなくて
自宅に軽いダンベルしかない場合には
アイソレート種目はとても有効だと思います。
…
ちょっとマニアックな話になってしまいましたね。
つまりですね、普段ジムに通っていて
なまじっか器具が充実していると
ついつい個々の筋肉の意識を忘れて
重いダンベルやバーベルを挙げる事を
追求しちゃったりするんですよ。
でも軽めのダンベルしかないと、
「いかにこれだけで限界を超える負荷を作り出そうか」
という事を考えるようになるんです。
大前提として、ターゲットとなる筋肉に
限界を超えるような負荷がかからないと…
さっきも言ったように、
「まあ、これくらいの刺激なら
わざわざ大きくせんでええか」
と身体は判断してしまうわけですから。
となればやはり、
個々の筋肉の意識を鋭くしよう、
という結論に行き着くわけです。
ですからまさにこのコロナショックによる
不自由さが“意識の鋭さ”を生んだ、
という事になります。
⠀
突き抜けちゃって下さい
こういう事って、
筋肉に限らずあると思うんです。
「〜がないから出来ない」
と、不自由さを嘆く事は簡単です。
ですが、
往々にして僕らが動けない理由って
選択肢が多すぎる事だったりするんですよね。
となれば不自由になる、という事は
選択肢を絞ってもらえる、という事でもあるんです。
そしてその絞られた選択肢に
一点集中するというのは、
まさに水が岩をも砕くがごとき
“鋭さ”を生むのです。
ホースの先を摘むと、
水が鋭く出るでしょう?
あのイメージです。
まさにあれが
不自由さが“鋭さ”を生む、
というやつです。
ですからこのコロナショックに限らず、
人生において何らかの不自由さを感じた時は、
ぜひあなたの“鋭さ”を磨いて
突き抜けちゃって下さい。
素敵なムカデライフを。