「他人は鏡」とは言うけれど…

 

「他人は鏡」って言いますよね。

 

まあ解釈は色々だと思いますが、

「人の振り見て我が振り直せ」
「類は友を呼ぶ」

概ねこの2つの諺に近いニュアンスで
使われる事が多い気がします。

 

一方でこんな言葉があります。

「鏡は悟りの具ならず、迷いの具なり」

斎藤緑雨という方の言葉です。

 

またこの方はこのようにも語っています。

=========================
何人か鏡を把りて、魔ならざる者ある。
魔を照すにあらず、造る也。
即ち鏡は、瞥見す可きものなり、
熟視す可きものにあらず。
=========================

…要するに、

  • 鏡を前にして魔にならない者はいない
  • 鏡は魔を照らすのではなく造る
  • 鏡はちょっとだけ見るもので
    じっくり見るものではない

って事ですね。

 

なるほど〜と思いました。

確かに他人がムカつく行動を
自分にしてきた時、

その原因が
自分にある場合もあれば
違う場合だってあるはずですよね。

 

あるいは、
そいつの行動が問題なのではなく
自分の受け取り方に問題があるのだ、
という解釈をするにしても

「本当にそうか?」

っていうパターンもあるでしょ?笑

 

だから他人の言動を通して
自分を知るというのは

適度にするならいいけれど
深読みしすぎると混乱したり、
こじらせちゃったりする場合があるよ

って事だと思うし、

 

学びの機会にするのは
尊い行動だけれども、

すべてを自分のせいにせんでも
いいんじゃない?

それによって変に自罰的に
なって苦しむくらいなら…

極端な話、多少は
人のせいにしたって

別によくない?

…と思います(※)

※「しないに越した事はないけれど」
と一応、補足しておきます。
(文脈で伝わると思うけど…)

それも含めて自由であり、
自己責任ですからね。
ちなみに自己責任は自罰的と
イコールではありません。

 

まあ、とは言え
何でもかんでも
誰かのせいにする人は…

「ちょっとは鏡を見なされ」

って言いたくなるよね。笑

 

何かのヒントになれば。

素敵なムカデライフを。

 

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